2018年06月13日

「【黒の剣】は、剣も、シノブの髪も、人の心も黒いRPG?」 その9(最終回)

タイトル・黒の剣(BLADE OF THE DARKNESS)
発売年・1997
機種・PS1(プレイステーション1)
ジャンル・RPG
メーカー・CDブロス




いよいよ、今回で最終回です。
船の難破にて、クライツェンに流れ着き、谷間の遺跡にて呪い師に誘われた剣士カイエス・ナインターク。
また、その船にはもう一人、黒の剣を託す人物を探す黒い髪の一族、シノブ・リュードも乗っており、別の町に流れ着き、赤いエニスという盗賊に扶翼された。

バルクルーサ城の封印の扉の中にて2人は対面を果たす。
黒竜の咆哮やクライツェンの動乱を切り開き、カイエスと同門のゼフュードルを、風声の響めく丘にて、討果した 。


そして、ヴィイ、ガルサ、ルルスの黒竜の復活を目論む三使徒を討伐。
怨霊闊歩の入り江にて、生き残りのおさなごから、最後のラピスを貰い、4つのラピス結界がカイエスとシノブの掌に収まった。

結界が張られていた黒竜洞の地へ踏み入れる2人。




その奥は、大きな石室が、その実体は古代遺跡。
黒竜の眠る洞窟のその前にかつて作られた古代都市。
ジュアン・リュードの思念が、2人を淡々と迎える。

古代都市は4つのエリアに分かれており、4体の中ボス、クライツェンの遺跡を作ったものと自称する門番と戦い、勝利し、認められれば、最後のダンジョン・混沌の回廊へ。


その前に、夜光虫の集く広間にて。


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カイエスとシノブは、これまでの旅を語り合う。


そして、混沌の回廊に踏み入れる。
そこは、洞窟全体が、黒い鉱石。
かつては、違う物質だっただろうか。


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バルクルーサにて、死んだ住人が、尚も魂のまま黒竜に魅せられて引き寄せられている。
もう、助けられないと、シノブの一言。

混沌の回廊は、ほぼ一本道のダンジョン、所々に強力な武器・防具も落ちている。
そして、出くわす雑魚も、ボスのように固い、強い敵だらけ。


その最深部に到達・・・

その扉の前に・・・(ちなみに、ここから最終ボスまで3連戦となります。)


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「ひこ」が待っていた。
かつて、カイエスがひこの力を拒んだ。
そのひこが、その恨みをぶつけるかのように、2人を襲う。


しかし、ひこ、は敗れた。

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ひこ、は正体を現す。
それは、かつて、黒の剣を制作した魔導師。
そして、ひこ自身が、3つの封印のうち、最後となる3つ目の封印だった。
世界に災厄を呼び続ける黒竜を倒すことを目的に作られた黒の剣。
しかし、黒の剣は、魔そのもの。
誰も使うことはできず、しかし、黒竜は冬眠し、その魔は使われることはなかった。

ひこ、は最後の力で、2人を回復し、悠久の昔に叶わなかった黒竜の討伐を託された。

その扉の向こうに、住まう黒竜、ライ・ベルン。


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しかし、扉の前での戦いにて、ひこ、は消えたため、黒の剣の持つ力も消えた。

だが・・・


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最後の戦いのピリオドは、カイエスが黒の剣を(戦闘中に)装備することが第一の条件となる。


そして・・・黒竜を殺める第2にして、最後の条件を満たして、止めを刺すことが出来た時に・・・







・ということで、黒の剣まとめ



今作を制作したのはアダルトゲームメーカー。
そんなメーカーが一般向けにPC(パソコン)、PS1(プレイステーション)にて発売した一般RPGだ。
やはりその売りは重厚なストーリー。
いわば、剣と魔法のファンタジー。
しかし、プレイヤーと2人の主人公に広がるのは・・・。
任天堂機種にありがちな王や町の人からの希望と祝福の世界、とは対極にある、絶望のに向かう世界と醜い貴族、心も体も荒廃した住人達。
そして、人の死の描写が絶品。
スプラッター表現こそ無いものの、モンスターに屋内に引きずられ、屋内に追ってみると、もう人骨になり、周りにてむしゃむしゃ食べるモンスターが囲む絵。
体が二人の前にて崩れ、残留思念が現れる最期の図。

そして、城の王様や貴族たちが、「恨むなら貴族に産まれなかったことを恨むんだな」、「市民のようなゴミより財宝を船に乗せたほうがマシだ」と言い放つ傲慢で、しかし、かつての、そして、今現在進行形でどこかで行われていそうな、貴族の言動行動。
外面だけでなく、内からにじみ出る人間の黒さも垣間見えるゲームであった。
冒頭の、選ぶという行為に偶然はあり得ません。等、所々のセリフも秀逸。
ゼフュードルには教えられなかったカイエスのみが知っている口伝の正体もまた面白い(プレイヤーへの口伝のボカし方も含めて)


一方、ゲーム部分。
ダメージが、ほとんどコンボ性、HPMPが移動&防御で回復、戦闘メンバーが2人で、随時順番が回って攻撃防御。
PCでの初お目見えが1995年と考えると、システム面も、思い切ったメスが入っていた。
2D格闘ゲームのキャラが動うねうね動く戦闘画面は、移植版のPS1の売りだが、その臨場感は、他のPS1ソフトのバトル画面を凌駕するレベルにあるのではないか。

注意点をいうと、今作はどこでもセーブができるものだが、ボスを倒すまでそのダンジョンを脱出できない(買い物)シーンもあり、アイテムきらせるとレベルアップでその穴を埋めるしかない。
開幕で先手を取られ、相手に強力魔法を使われてそのままジエンドもあり。
と、これもまた呪い師が言う運命というものか。


1997年のPSにて、声優が起用され、パッケージ裏とエンディング等で表示される主要キャストは、9名。(子安武人、岩男潤子、折笠愛、梁田清之、長沢美樹、銀河万丈、他)
しかし、2018年6月現在、うち3名が60歳を前に亡くなっている。(紗ゆり、川上とも子、古田信幸)

今作に限らず、1990年代のゲーム作品と、それにアテレコされた方々を振り返ると、すでに主要キャスト複数名(それも比較的若くして)が亡くなっているケースは多い。

昭和どころか、平成の1桁でさえ日々遠くなるソシャゲ最盛期に、主なRPG年表の出現率ほぼ0の今作。
夢と希望のRPG達によって年表外の黒い部分に追いやられたゲームを、経験者として思い出そうじゃないか。
プリンの味は食べてみるまでわからない(海外のことわざより)ように、ストーリーは触れてみるまで分からない。
しかし、特に日本のRPGジャンキーはストーリー重視する人も多い。(故に、海外からは日本製のRPGはJ・RPGと称される)
アンケート企画でも、RPGの重要視する部分には、「ストーリー」と答える人が最多数を占めるデータも多々ある。(ゲーム雑誌のネットアンケート等)
ならばなぜに、こういうゲームに向かわなかったか。
特定ゲームメーカーに「映画のようなグラフィックはいいから」なんて、せがまなくても、用意してくれた人たちはいるのだから。


さて、雑感はここまでにして、ひとまず、9回にわたる黒の剣のプレイ日記お疲れさまでした。
尚、続きを読む、にももう少し記事がありますが、今回は、エンディング時に表示される、ある1枚の絵の部分のみを表示して終わりにします。(その他、ある程度の会話、印象的なシーンもありますが、今回ここでは公表しません。)
実際の答えは・・・それは今でも黒き深淵の中。
その部分から、色々想像を張り巡らせていただければ幸いです。

プレイヤーに想像させる余白・・・、手法としてはありですが、高等なテクニックが無ければ、ただ雑なだけ、珍妙な解釈されて客観的に見ても辻褄も合う、なんて現象が起こるのですけどね。

ほんと、今作は最後まで心憎いです。

では、SEE YOU AGAIN!










































以下ネタバレ































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posted by サフィア at 21:22| Comment(0) | ゲーム日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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