「女神転生外伝ラストバイブル2」のバイブルに記す(プレイ日記まとめ記事)

総評記事4回目。
先日までプレイ日記を上げてた女神転生外伝ラストバイブル2、とはどういうゲームか。
あまりネタバレしない程度に総評を。


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タイトル・女神転生外伝ラストバイブル2
発売年・1993(GBC・1999)
機種・GB、GBC
ジャンル・RPG
メーカー・アトラス





1993年、GBで登場した女神転生の派生シリーズの2作目、ラストバイブルシリーズ。
おどろおどろしい現代日本的な世界観だった本家・元祖女神転生に対し、見た目はファンタジー世界にして、少年漫画を彷彿させる風貌。
しかしそのページを捲ると、展開される物語は丸く鋭い。




・操作前から展開される凄惨なストーリー


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魔獣王グライアスがマゴクにて蘇る、という預言書。
マゴクでは、その日に生まれる赤子を皆殺しにせよ、と発令された。
その発令から15年…少年・ユーリはアインの村近くの森で、ソルレオン等の魔獣に育てられていた。
ある日、アインの村で幼馴染のラルサは家出を決意し、また少女・メディアはユーリとラルサにおそろいのペンダントをあげた。


ある日、ユーリの森にマゴク兵が襲来、育て親が連れ去らわれた。
それを機に、ラルサは一人旅立ち、一方ユーリは幻の都・ブランティカを目指すエサウと共に、北を目指す。


産まれたばかりの子を皆殺しにするという導入部分はいきなり強烈。
さらに進むと、イタイイタイ病を彷彿させる鉱毒に苦しむ子供たち、オニ復活のために殺される魔獣。
そして、思わぬ犠牲者も出てくる。

ユーリとラルサの思いの交錯、オニを生産したマゴク王らの末路。
終盤、ユーリと出会った仲間とのある関係が明らかになる展開は今となれば王道展開か。
とはいえ、OPデモ、悲壮なBGMが包む全体の雰囲気が、ユーリの旅を強烈に後押しし、先が気になるストーリーが展開されていく。


・壮悲な脚本と明朗なキャラ共


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鉱毒に苦しむ少年達、オニ復活の為に殺される魔獣…。
犠牲者も少なくなく、壮悲なる話が展開される。

一方で登場するキャラは意外とユニーク。

悪戯を重ねた末(実際は良かれと思ってやってるらしい)・ダンジョンに閉じ込められた挙句、無理やり旅に加わるひどいお転婆娘なサフィア。
一見まじめだが、女ったらしで女性の頼みは断れない、ガンズー。

一方で、亡くした妻と子どもを蘇らせるために戦うエサウ。
世界の大木を巡る大人しい少女・クラウと無口で無骨なゾディア。

大筋の悲しさと、点在する面白さが入交、グライアスを巡る暗の旅に明のアクセントが加えられている。




・コンゴトモヨロシクの数だけ有利になっていくシステム



フロントビューの戦闘に参加できるのは最大6体。
闘うのはユーリ、サフィアの他、仲魔とよばれる仲間。
ユーリのレベル+αの魔獣を交渉して仲間に加える。
交渉するキャラは選択でき、ユーリは、プレイヤーがはい、いいえと返答する。
人間の仲間キャラは、第1声に4種類のセリフをランダムで言い、そのセリフしだいで交渉の成否の率がかわる。
魔獣の場合は、セリフなく、低確率で交渉成功となる。
交渉はユーリの時のみ、おかね、アイテム、立ち去ってもらう、なかま、が選択でき、それ以外は、なかま、のみとなる。
その仲魔は前作はまったく武具を装備できなかったが、今作は半数の魔獣が装備できるようになり、同レベルの人間キャラを上回る戦力となる。

また、サフィアのコンバックという魔法とシドンの合体屋で、仲間の魔獣の合体が出来、一定レベルの魔獣が現れる。
その際、10%でミューティーション(突然変異)が発生し、強力な魔獣が手に入ることもある。

尚、オニ、人間等一部の敵は仲間にならない。


また、経験値を上げてレベルアップする際、HP、MPの他、5種類のステータスを任意で1ポイントアップできる。
その際圧倒的におすすめが「たいりょく」。
最大HPの増え幅がアップし、今後のレベルアップの度に大きくHPがあがってくる。
他は素早さ辺りが優先順位上か。




・通信対戦



そして、ゲームボーイで通信対戦もできるゲームでもあった。
ストーリーだけでなく、現パーティキャラを使って、友達との対戦もできるのだ。
1993年秋から数年後に、通信ケーブルを駆使して博士からもらった図鑑を埋め、対戦も楽しめるゲームが登場したが、その先駆けにはなったシリーズでもあったか。
ただ、90年代前半にラストバイブルデュエルした人は少ないかもしれないが…。
魔獣のレベルアップ要素と収集の楽しさがあれば違ってたか。




・悲しさと前への決意を込めたBGM


街のBGMは悲しみを帯び、フィールド音楽は
ロックバンド調な戦闘BGM(続編の3作目の終盤でも使われる)
なにより、世界の不安と期待を負ったラストダンジョンのBGM。






・最後の聖典に記されたのは…

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RPG界、女神転生シリーズの中では、存在感はバイブルサイズだが、そのページには濃密な記録が記されている。
操作性は多少癖があり(移動時突き当たると左右どちらかに動いてしまう)。
魔獣の力を借り、魔獣に武具を装備させれば大きな戦力となっていく。(特にオニは多少強いが金がかなり稼げる)
とはいえ、魔法等の全体攻撃、また全体混乱(味方攻撃してしまう)技はかなり厄介。



世界の危機、一方で友達との思いの交差。
明(サフィア、デザイン)と暗(エサウ、ストーリー)のコントラスト。
相反したエッセンスが独特な世界観を想像しているラストバイブルシリーズ。

ガラケーアプリで最後にしてしまうには、勿体ない傑作RPGである。





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